2022 25
テレワークの普及によって、書類やはんこを必要とせず、オフィスに出社しなくても業務を進められるオンラインサービスのニーズが高まっています。 しかし、そもそもワークフローとはどのようなものか、システムによって何が違うのか明確に説明できる人はそう多くありません。導入する前にはワークフローシステムごとの違いや料金などを比較して、自社に合ったシステムを選ぶことが大切です。 今回はそもそもワークフローとは何か、ワークフローシステムで何ができるのか、選び方のポイントを解説します。また、おすすめのワークフローシステム15個について、料金や特徴などを徹底比較します。自社に合ったワークフローシステムを見つける時の参考にしてみてください。 なお、本記事では重要度を客観化するためにワークフローシステムを紹介している既存のサイト9個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に紹介しているので、この記事を読めば効率よく良質なワークフローシステムを見つけることができます。 直感的な操作性で誰でも簡単に設計可能なワークフローシステム「コラボフロー」 ワークフローシステムの機能とメリット ワークフローを、コンピューターに組み入れたものがワークフローシステムです。ワークフローシステムを使って申請すると、あらかじめ設定されている承認者に自動でフローがまわり、オンライン上で稟議が完結します。文書を直接やり取りするわけではなく、コンピューター上のデータでやり取りすることになるため、効率が良くなりミスを防げます。 ワークフローシステムの機能とメリットワークフローシステムの主な機能ワークフローシステムを導入する3つのメリットワークフローシステムを選ぶ際に注意したい3つのポイントポイント1:自社の現状の課題を解決できるかポイント2:自社の業務フローと整合しているかポイント3: 自社に合う機能を持っているかワークフローシステム導入の流れおすすめのワークフローシステム15選楽々WorkflowII/住友電工情報システム株式会社ワークフローEX/株式会社Knowlboコラボフロー/株式会社コラボスタイルX-point Cloud/株式会社エイトレッドCreate!Webフロー/インフォテック株式会社rakumo ワークフロー/rakumo株式会社SmartDB/株式会社ドリーム・アーツAgileWorks/株式会社エイトレッドジョブカンワークフロー/株式会社DONUTSSmartFlow/VeBuIn株式会社承認Time/SBIビジネス・ソリューションズ株式会社バクラク申請/株式会社LayerXStyleflow/TDCソフト株式会社WaWaFlow/株式会社アイアットOECGluegent Flow/サイオステクノロジー株式会社その他おすすめのワークフローツールまとめ 文書を直接紙でやり取りしていると下記のようなトラブルが生じがちですが、それもワークフローシステムを使うことで解決できます。 申請書類の管理が煩雑で紛失しやすい(したことがある)承認者が離席していて対応が遅れる承認者が明確に決まっていない ワークフローシステムの主な機能 ワークフローシステムの主な機能は、以下の4つです。 申請書の作成 稟議申請に使える申請書をシステム上で作成できます。 申請書の検索、履歴表示 過去に申請した稟議のデータはシステム内にすべてストックされるため、検索れば簡単にヒットします。 申請、承認のフローの設定 申請の種類ごとに、申請者・承認者を細かく設定できます。 また、上がってきた申請に対して、承認者が承認・差し戻し・却下などのアクションを取れるうえに、オンライン上で完結するツールを選べば外出中でも対応可能です。 申請や承認時のメールやチャットでの通知 他者からの承認依頼や自分が上げた申請にアクションがあった場合、メールやチャットで通知されるので、外出先でもやり取りが便利です。 ワークフローシステムを導入する3つのメリット ワークフローシステムを導入するメリットは以下の通りです。 メリット1:進捗管理が容易になる ワークフローに関する情報がシステム上で一元化されるため、それぞれの業務の進捗管理が容易になります。申請がどこで止まっているのか、誰の承認待ちなのかなどの進捗状況を把握可能です。 これらの情報は紙の申請書では把握しにくいものですが、データでやり取りすることで、いつでも簡単に調べられます。 メリット2:必要な文書を明確化できる ワークフローをシステム化することで、業務を進める時に必要な文書を手に取りやすくなります。 たとえば出張にかかった交通費を精算したいときでも紙の申請書であると、どのような様式なのか、それがどこにあるのかわからずに混乱してしまうこともあるでしょう。しかし、システム化されていれば、必要な書類がすぐに検索され、そのまま作成できます。このようにワークフローシステムの導入で書類の選択ミスを防げるのは大きなメリットです。 メリット3:業務を効率化できる 紙の書類のやりとりは、時間がかかるのが難点です。書類を手渡しするには手間がかかりますし、業務が増えれば増えるほど関わる人数や書類が増えて、取り違いや紛失などのミスも発生しやすくなります。 しかし、それもすべてシステム化することで、より正確かつ短時間での確認・承認が可能になります。 ワークフローシステムを選ぶ際に注意したい3つのポイント ワークフローシステムを選定する際に注意すべきポイントを3点ご説明します。 ポイント1:自社の現状の課題を解決できるか まずは、自社の現状課題を明確化し、把握しましょう。そして、検討しているワークフローシステムが自社に合うかどうかを確認する必要があります。せっかく導入したのに、課題が増えたら意味がありませんよね。 どの部分の効率が悪く、ミスが多いのかを把握すると、選ぶべき製品がおのずと見えてくるはずです。 ポイント2:自社の業務フローと整合しているか 多くの企業には、すでにワークフローが存在しているのではないでしょうか。そのワークフローは自分が選んだ製品で実現できるものなのかを、システム化するにあたって確認する必要があります。 ワークフローシステムを導入するために自社のワークフローをいちから作り直していては、かえって時間がかかるもの。そうならないように現在のワークフローに整合するのかどうかを確認しましょう。 ポイント3: 自社に合う機能を持っているか ワークフローシステム製品にはそれぞれの強みがあります。主に比較すべき機能の項目は以下のとおりです。自社に必要、また不必要な機能を明確にして、コストとのバランスを取りながら慎重に製品を選びましょう。 初心者でも使いやすいシンプルなUIになっているかWordやExcelのファイルを転用できるかテンプレートのカスタマイズはできるかサイボウズやG Suiteなどのグループウェアとの連携機能が豊富かスケジュール管理・文書管理などのオプション機能がついているか ワークフローシステムのなかには、他のシステムと連携できるものが多く存在します。会計ソフトや営業支援ツールなど他のシステム連携すると、さらなる業務効率化を期待できます。すでにあるノウハウを活かせるように、既存のシステムと導入予定の製品が連携されるかどうかをを確認することが重要です。 ワークフローシステム導入の流れ 実際にワークフローシステムを導入することになった場合、どのような流れになるのでしょうか。ここからは流れを簡単に説明します。 ステップ1:社内の現状調査 まずは社内の現状調査を行い、どのような稟議書がどのようなフローで申請、承認されているのかを把握しましょう。また、社員が感じている課題や改善点をヒアリングするのも有効です。 ステップ2:調査結果の分析 社内調査が終わったら、次に調査結果の分析です。決められたフローと実際に行われているフローに違いはないか、また申請から決済までに要する期間などを分析していきます。 ステップ3:改善ルールの作成 ワークフローシステム導入のために現状を見直して無駄な業務を除き、効率的なフローを作成する必要があります。特に社員が改善を求めている部分から見直すのがおすすめです。 ステップ4:ワークフローシステムの実装検討 ワークフローシステムを導入する業務の優先順位を決めたら、具体的な実装検討に入っていきます。まずは、現在使用している他システムとの連携やセキュリティの管理方法など、細かいところから決めるようにしてください。 ステップ5:まずは一部の部門で試験的に導入 手順が決まったら、いよいよ導入していきます。いきなり全社で導入するのではなく、まずは一部の部門から導入していくのがおすすめです。実証しながら操作性や効果を確認し、改善が必要と感じた部分はチェックしていきます。 ステップ6:部門をまたいで展開 一部の部門内での導入に成功したら、部門をまたいで拡大していきましょう。一部門内だけではなく、複数の部門間でのやり取りが必要となってくる業務も多いので、トラブルなく展開されるかどうか、見ていく必要があります。 ステップ7:最終的には全社導入 部門間での導入に問題がなければ、最終ステップとして全社での導入を進めましょう。すでに全社で使っているシステムと連携することで、効率的に業務を進められるようになります。 おすすめのワークフローシステム15選 楽々WorkflowII/住友電工情報システム株式会社 申請フォームや承認フローの設定に、専門的なプログラミング知識は不要。経路が複雑かつ多くの部門にまたがるワークフローを簡単に定義できる。タイ語・韓国語・スペイン語・フランス語など多言語にも対応。...