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今回は、 ・オムニチャネルの概要 ・あなたの企業がオムニチャネルを行うのに向いているかどうか ・実際にオムニチャネル化を行うための手順 についてご紹介します。 “また、本記事を訪れた方におすすめの資料のご紹介です。 2万2,000社に及ぶ企業のデータから分析した市場トレンドレポートが公開されています。本記事とあわせてマーケティング戦略策定にお役立てください。” 市場トレンドレポート2022年10月~12月(無料) オムニチャネルとは オムニチャネルとはオムニチャネルを導入する3つのメリット事例:約1万9000店舗、220万品目がいつでもどこでも購入可能に|セブン&アイホールディングスオムニチャネルに合う企業、合わない企業O2Oやマルチチャネルとは、どう違うの?O2O(オンライン・トゥ・オフライン)とはマルチチャネルとはオムニチャネルを始めるための5つのステップ1.在庫管理システムの強化2.ロジスティックス(物流)の整備3.「売価管理システム」の追加4.「販売チャネル」の充実化5.「販売チャネル」横断の実現オムニチャネル化するならば、顧客のことを考えよう「オムニチャネル戦略」成功のカギはアプリにあり!EC売上を広告予算を変えずに増加させたROAS改善事例2022年10月~12月市場トレンドレポート【無料ebook】 オムニチャネルとは、 ・実店舗だけでなく、ECサイトなどのオンラインストアをはじめとするさまざまな販売チャネルや流通チャネルを統合すること ・そうした統合販売チャネルの構築によって、どの販売チャネルからも同じように商品を購入できる環境つくりをすること を指します。 参考:オムニチャネルとは|IT用語辞典 Weblio辞書 オムニチャネルに対応すれば、消費者はテレビ・雑誌・SNS・実店舗・ECサイトなどどこからでも商品の情報を調べられ、場所や時間の制約なしに購入が可能になります。さらに店舗・コンビニ・自宅に郵送などもできるようになり商品の受け取りもできる…など、利便性が格段に上がります。 オムニチャネルを導入する3つのメリット さらにオムニチャネルの導入は、顧客だけではなく、企業側にとっても大きなメリットがあります。 メリット1 顧客ごとに最適なマーケティングを行える さまざまなチャネルの情報をひとつに統合すると、それぞれの顧客の購入履歴等から趣味や嗜好をより深く分析できます。そのデータをもとに、顧客ひとりひとりに最適なマーケティングを行えば、低コストで売上を伸ばすことが可能です。 メリット2 商品の無駄を減らせる 全てのチャネルにおける商品情報をひとつにまとめると、品切れの商品があっても他店舗やEC用の物流センターなどからすぐに顧客へ商品を届けることができます。これによって無駄な商品の発注を減らせて、せっかくの販売機会を見逃さずに済みます。 メリット3 顧客にファンになってもらえる 全チャネルで集めた顧客情報をまとめ、商品情報を統合すると、顧客にとっての最適なサービスの提供が可能です。それによって顧客の利便性が上がり、同時に顧客の満足度が上がりやすくなります。そういう視点からも会社や商品のファンを増やすことで、長期的に継続的な購入も期待できます。 参考:ECサイトのアプリ化で店頭の売上が27%UP アプリ導入成功事例»無料 事例:約1万9000店舗、220万品目がいつでもどこでも購入可能に|セブン&アイホールディングス オムニチャネル化に成功している企業に、セブン&アイホールディングス(以下セブン&アイ)があります。 Omni7は、セブン&アイが運営しているオムニチャネルサービスです。オンライン上では、顧客がひとつの入口からセブン&アイが持っている全ての店舗と商品にアクセスできるように、各店舗のネットショッピングIDの一元化をしています。 引用:さらに進化する「リアルとネットの融合」 (2013年10月) | セブン&アイの挑戦 | 会社情報 | セブン&アイ・ホールディングス Omni7という1つのネットショッピングサイトに登録するだけでセブン-イレブンの商品だけではなく、西武・そごうなどの百貨店、赤ちゃん本舗やロフトといった専門店の商品まで購入することができます。 さらに購入するだけではなく、ITを駆使した物流センターで梱包や配送の効率化を行い、24時間以内の到着を目指し、全国のセブン-イレブンで荷物を受け取れます。 その中でも特に今セブン‐イレブンが力を入れて進めているのが、高齢者に向けたお家への食事宅配サービスのときに販売担当者がタブレットを携行するというものです。これによってネットになじみのない高齢の方でも、操作等を販売担当者がお手伝いしながら、実店舗にはない商品を購入できるようになります。 オムニチャネルはネットを使うのが当たり前の世代の人だけのためではなく、全世代の人にとって欲しいものを購入する自由を与えることができるものです。また、若い層に向けてはアプリをリリースしてネットでの商品の購入ハードルを下げるなどして、着々とファンを増やしています。 参考:商売の光景を変える力!オムニ7の最前線(2016年5月) | セブン&アイの挑戦 | 会社情報 | セブン&アイ・ホールディングス オムニチャネルに合う企業、合わない企業 オムニチャネルの特性から、オムニチャネル化には向き不向きがあります。 〇:オムニチャネル化に向いている企業 ・複数の店舗を持ち、ECサイトも運用している企業 ・たくさんの顧客が購入する商品を扱っている企業 △:オムニチャネル化に向いていない企業 ・店舗数が少なく、ECサイトを持っていない企業 ・ニッチで、商品の購入後、次の購入までの期間が長い商品を扱う企業 いくらオムニチャネルをやりたくてもWeb担当者もいない状態でECサイトを立ち上げ、オムニチャネルを始めようとするのは、少し考え直した方が良いかもしれません。 オムニチャネル化するかどうかは、自社のリソースとしっかり相談をしましょう。 O2Oやマルチチャネルとは、どう違うの? オムニチャネル化をしようと思った時に、「O2O戦略」や「マルチチャネル」との違いの説明を求められる場合もあるのではないでしょうか?似たようなタイミングで使われる言葉であっても、指しているものは異なるので、きちんと違いを把握できる必要があります。 O2O(オンライン・トゥ・オフライン)とは O2Oは、ポイントカードやアプリなどを用いて、オンラインの顧客を実店舗に来てもらうようにする施策です。O2Oはオンラインから実店舗に顧客を呼ぶ施策なので、短期的な利益につながります。 それに対してオムニチャネルは、チャネル統合を行ってさまざまなアプローチをしながら、徐々に顧客にファンになってもらうことが目的なので、長期的な施策といえます。 参考:OtoO活用事例を紹介!最新25選 マルチチャネルとは マルチチャネルとは、ECサイトだけ、店舗だけという限られた場所だけではなく、複数の場所で商品を購入できるようにする考え方です。 例えば、それまでは実店舗でしか買えなかった商品を、インターネット上やカタログで購入できる等、です。ただし実店舗とその他の購入方法が分断されていたため、正確な顧客データの管理ができないという課題がありました。 その課題を解決し、それぞれのサービスに差をつけないでスムーズに商品提供をできるようにしたのがオムニチャネルです。 簡単に、オムニチャネルに至るまでの変遷をご紹介します。...